Windows編 / Windows

Windowsの環境構築についてです.

  1. Windowsのアプリケーションのインストール
    • メール:お好きなものをどうぞ.例えば,
      • Thunderbird
      • Outlook
    • ブラウザ
      • Google chrome
      • Firefox
    • オフィス
      • Microsoft office:九大の情報統括本部のサイトから取得
    • セキュリティソフト
      • ウイルスバスター(2021/2/8現在):九大の情報統括本部のサイトから取得.
    • テキストエディタ:好みのエディタを利用ください.例えば,
      • Sublime text:必要なパッケージをインストールする(日本語化についてはURLを参照)
      • Visual Studio Code
      • さくらエディタ
    • Remote desktop
      • Microsoft remote desktop:windowsを遠隔操作可能(九大はvpn環境がないため,学内限定で利用可能)
      • その他,遠隔操作に必要なアプリケーションを各自の好みで利用
    • 画像編集ソフト:下記は有料ソフトのため,学生の場合は要検討
      • Affinity designer
      • Affinity photo
    • pdf
      • Adobe acrobat reader
    • GIS
      • QGIS
      • ArcGIS
    • FTPソフト
      • Filezilla:色々FTPソフトはありますが,私はこれを利用しています.Windows,Mac,Linuxで統一出来るため.
      • WinSCP
    • 解凍・圧縮ソフト
      • 各自が使いやすいソフトをインストールしておくと良い
        • 例えば,Lhaplusとか
    • その他,アプリケーション
      • HFS+ for Windows by Paragon Software:HDDのフォーマットがHFS+(Mac用)となっているものをWindowsで読み書き出来るようにするソフトウェア.有料.
      • SWAT:準分布型流出モデル.フリー.使えるようになりたいと思いつつ,現時点ではまだ使えてない...これから勉強します...
      • BunBackUp:バックアップ用ソフトウェア.フリー.
    • 計算環境
      • 下記で記載する例えば,”~/.bashrc”の編集など,ターミナル上でのコマンドについては,コマンド関係も参照しながら実行すること.
      • C言語,Fortran:簡単にインストールするには,Windows Subsystem for Linux(Ubuntu, 以下WSL)が便利.以下にインストール方法を列記する.
        • WSLのインストール
          • ここの「手動インストールの手順」の「手順1」を参考にLinux用Windowsサブシステムを有効にする.その後,PCを再起動する.
          • Microsoft Storeで「Ubuntu」と検索し,ダウンロード,インストールする.
            • インストール時にmicrosoftアカウントへのログインを促されるが,ログインしなくて問題ない.
          • その後,スタートメニューに作成される「Ubuntu」を起動し,インストール完了を待つ.
          • Ubuntuで使用する「ユーザー名」と「パスワード」を聞かれるので,入力し設定する.なお,パスワードは入力しても表示されないことに注意.
          • Ubuntuの初期設定は,Linux編と同様に行えばOKなので,そちらを参照.ただし,「環境構築関係」の部分は,「パッケージリストの更新,インストールされているパッケージの更新」を除き不要.
          • Ubuntuでのディレクトリ構成?はWindowsとは異なる.例えば,よく利用するHDD(例えば,Dドライブなど)は,”/mnt/d”といったディレクトリとなっている.
            そのため,UbuntuでWindowsで利用している簡単に?素早く?データにアクセスしやすくするには,Ubuntuのホームディレクトリにリンクを貼ってよくと良い.リンク情報は”~/.bashrc”に記載しておけば,Ubuntu起動時に自動的に反映される.
            “~/.bashrc”の編集方法は,コマンド関係を参照のこと.
            リンク情報は以下を参考に”~/.bashrc”に自分のPC環境に合うように記載すること.
            if [ -d winc ] ; then
                       echo “Windows shared folders ready”
            else
                       ln -s /mnt/c winc
            fi
          • WSLをGUIで利用したい場合は,VcXsrvをインストールすると良い.インストールについては,ここを参照.
      • wgrib2のインストール:WSL上で行うこと.
        • FCとCCの設定
          • “~/.bashrc”にFCとCCを以下を書き込み設定する(sudo vim ~/.bashrc)
            export FC=gfortran
            export CC=gcc
        • wgrib2のダウンロード:wget ftp://ftp.cpc.ncep.noaa.gov/wd51we/wgrib2/wgrib2.tgz
        • wgrib2の解凍:tar -xvzf wgrib2.tgz
        • 解凍したwgrib2内へ移動:cd grib2
        • makeの実行:make
        • 解凍したwgrib2の外のディレクトリへ移動:cd ../
        • wgrib2のフォルダを”/usr/local/”へ移動:sudo mv grib2 /usr/local
        • “~/.bashrc”にwgrib2のpathを通す:
          ・sudo vim ~/.bashrc
          ・”~/.bashrc”内の一番最後の行に
          # — wgrib2 —
          export WGRIB2=”/usr/local/grib2″
          export PATH=”${WGRIB2}/wgrib2:${PATH}”
          #—————
        • “~/.bashrc”の更新:source ~/.bashrc
      • Anaconda:python環境構築用.Anacondaが企業での利用は有料になったようですが,2021/2/8時点では研究用途ではフリーで利用可能.有料になった場合はAnacondaを使わずに,自分でpip等で環境構築が必要になる.
        • Ubuntu(WSL)上へのAnacondaのインストールは,Linux版を利用.インストールファイルのダウンロードは,
          • wget https://repo.anaconda.com/archive/Anaconda3-2020.11-Linux-x86_64.sh
            で可能.(2021/4/20時点で最新のインストールファイル)
          • インストール方法は
            ・bash ./Anaconda3-2020.11-Linux-x86_64.sh
            で可能.
        • pythonで別途インストールが必要なライブラリは”2.python”を参照.
      • Intelコンパイラ:2023/1/10時点でIntelコンパイラ(intel oneapi)が無償で利用可能になっているので(サポートなし),Ubuntu(WSL)上にもインストールすると良い.
        • こちらを参考にすればインストール可能.
  2. python
    • 環境構築
      • Anacondaをインストールする.
        • Windows版の64-Bit Graphical Installerをダウンロードすること.
        • 途中でチェックを入れる画面が出てくるので,”Add Path ···”というところにチェックを入れる.標準ではチェックが外れているので,注意.
      • Anacondaをインストール後は,不要なライブラリをインストールするのを防ぐために,
        ・conda config –append channels conda-forge
        を実行する.
      • ライブラリは極力condaとpipどちらかでインストールすべき.
        ただし,たまにcondaでインストールできないライブラリが存在する(探すのに時間がかかる?)ので,その場合は,pipでインストールする.
        Anaconda環境でのcondaとpipでの違いはここが参考になる.
    • ライブラリ:下記はあると便利なライブラリ.その他,必要に応じてインストールすべし.
      • natsort:natural sortをするのに利用
        ・pip install natsort
      • pygrib:gribのreadに利用
        ・pip install pygrib
      • pyproj:座標系変換等に利用(座標系・空間参照のデータベースの参照先のエラーが多い?)
        ・conda install pyproj
      • gdal : 座標系変換等に利用
        • まず以下のコマンドで”libgdal-dev”をインストールする.
          ・sudo apt install libgdal-dev
        • その後,インストールした”libgdal-dev”のバージョンを以下のコマンドで確認する.
          ・apt search libgdal-dev
          出力される結果は以下のような形となるはず.
          * libgdal-dev/bionic,now xx.xx.xx+dfsg-1~bionic0 amd64(xx.xx.xxがバージョン)
        • 上で確認したバージョンに該当するgdalを以下のコマンドでインストールする(xx.xx.xxがバージョン)
          ・pip install gdal==xx.xx.xx
      • netcdf4:netcdfのreadに利用
        ・conda install netcdf4
      • spotpy:数値モデルのパラメータ同定に利用
        ・pip install spotpy
      • cartopy:各種地図作成に利用
        pipでインストールする際に,”geos_c.h no such file or directory”と言われるので,まず”libgeos-dev”を以下のコマンドでインストールする.
        ・sudo apt -y install libgeos-dev

        その後,以下のコマンドを実行し,インストールする.詳細はここを参照.
        ・pip install git+https://github.com/SciTools/cartopy.git

      • geopandas:shapefile等を扱うのに利用
        ・pip install geopandas
      • sh:terminal上でのコマンドと同様なコマンドで実行が可能となる.
        ・conda install sh
      • staticmap:pythonでopenstreetmapを利用が可能となる.(cartopyでも可能)
        ・pip install staticmap

 

2023/4/17 更新